注目が集まっている太陽光発電ブログ:2015年03月28日
父親は僕が産まれた日、
品川に出張に行っていたそうです。
小さい頃に親を亡くした父親は
親になるということに、
とても強い思いを持っていたようです。
「親戚中がお前が生まれたことを祝ってくれたんだぞ」
「お前が生まれてきて、みんなすごく喜んでいたんだぞ」って
少し興奮しながら僕に話してくれました。
小さい頃の僕はとても神経質な赤ちゃんで
手でゆりかごをしている時はスヤスヤ寝ているのだけれど
寝たと思って、そっと布団に置くと「ギャー」っと泣き出す。
一晩中、抱いていたことが何度もあったということを教えてもらいました。
手のかかる息子だったみたいですね。
そして、
たくさんの思い出話を聞かせてもらった後、
最後に父親がこう言ったのです。
お前が生まれて来た時、こんなことを思ったんだ
「わしは親がいなくて
親がいない息子、親がいない息子と言われ続けてきた」
「だからこの子は、親がいない息子にはさせたくなかった」…と。
「そのためにも、これからもっと頑張ろう!」
「家族のために頑張ろう!」
そう思ったんだそうです。
その時、
父親は込み上げてくる思いを一生懸命抑えているようでした。
言葉では説明できない、いろんな思いが湧き上がってきたのだと思います。
父親はとても厳しい人でしたが、
いつも一生懸命、僕を育ててくれました。
親の愛情を受けたことがないのに、僕に愛情をくれました。
父親も母親も子育てをしたことがなかったけど、
僕を立派に育ててくれました。
真実の愛とは
「自分が与えてもらえなかったものを与えること」
なのかもしれませんね。