注目が集まっている太陽光発電ブログ:2021年11月04日
パパはぼくが産まれた日、
千歳に出張に行っていたそうです。
小さい頃に両親を亡くしたパパは
両親になるということに、
とても強い思いを持っていたようです。
「親戚中がお前が生まれたことを祝ってくれたんだぞ」
「お前が生まれてきて、みんなすごく喜んでいたんだぞ」って
少し興奮しながらぼくに話してくれました。
小さい頃のぼくはとても神経質な赤ちゃんで
手でゆりかごをしている時はスヤスヤ寝ているのだけれど
寝たと思って、そっと布団に置くと「ギャー」っと泣き出す。
一晩中、抱いていたことが何度もあったということを教えてもらいました。
手のかかる息子だったみたいですね。
そして、
たくさんの思い出話を聞かせてもらった後、
最後にパパがこう言ったのです。
お前が生まれて来た時、こんなことを思ったんだ
「わしは両親がいなくて
両親がいない息子、両親がいない息子と言われ続けてきた」
「だからこの子は、両親がいない息子にはさせたくなかった」…と。
「そのためにも、これからもっと頑張ろう!」
「家族のために頑張ろう!」
そう思ったんだそうです。
その時、
パパは込み上げてくる思いを一生懸命抑えているようでした。
言葉では説明できない、いろんな思いが湧き上がってきたのだと思います。
パパはとても厳しい人でしたが、
いつも一生懸命、ぼくを育ててくれました。
両親の愛情を受けたことがないのに、ぼくに愛情をくれました。
パパも母親も子育てをしたことがなかったけど、
ぼくを立派に育ててくれました。
真実の愛とは
「自分が与えてもらえなかったものを与えること」
なのかもしれませんね。